私が
地方に預けられる前日。

友達が
一ヶ月のバイバイ会をしてくれた。

私は

「そんなの、いーよー。」

と言っても

友達は

「いーから。来なよ!」

と先輩の家に呼ばれていた。

正直。
【シュンと会いたかった。】
という想いがあったから。

でも。シュンは

『バイトで会えない。』

と言ってたし………。

私は、友達の誘いに行く事にした。

20時。

友達が私の家に迎えに来た。

友達、数人と原チャリで
先輩の家に向かった。

その途中で
コンビニで、飲み物。お菓子。
たくさん買い込んで。

【みんな。
お金ないはずなのに……。】

私は、友達のあたたかさが嬉しかった。


先輩の家に着いたら。

もう、何人か来ていた。

いつも、遊んでいた【仲間だった。】

私が、玄関を上がるなり

『なんで?地方なんかに行くんだよー。』

と先輩や男友達は興味深々に聞いてきた。

私は、仲のいい女友達と、シュンにしか理由を話していなかったから。

そんな、私を見た、ヨーコは

『そんな事、いーから。リエ上がって。』

と自分ん家でもないのに、誘導しながら
私を中に引き連れていった。

リビングのドアを開けたら

そこに。

シュンがいた。

私は、びっくりして。
言葉が出なかった。

シュンが

「驚いた?」

と微笑んでいた。

私は

「びっくりした。どーしたの?バイトは?」

と聞いたら

シュンは

「早く、あがらせてもらったよ!」
「リエ。来るのおせーよー!」

と待って居てくれた。

私は、友達とシュンの粋なサプライズに
照れてしまい
顔が真っ赤になっていた様で
みんなに、ひやかされた。


シュンは

「リエ。こっちおいで!」

と私を手招きして
シュンの膝の上に私を座らせてくれた。

みんなで
ワイワイ話しながら、楽しい時間を過ごしていた。

時間がたつにつれて。
寝ちゃう子。
テンション上がってる子。

みんな
それぞれ、マッタリ
楽しい時間を過ごした。


深夜になり
私も、明日の事を考えたら
急に淋しくなってきた。

シュンは私に。

「リエ。大丈夫?」

と気にかけてくれていた。


私は
『シュン。大丈夫じゃないよ。』
という言葉を飲み込んで

「大丈夫だよ。」

と答えた。


しばらくすると
シュンは、そこの家の主に(家を貸してくれた先輩。)

「ちょっと。お前の部屋借りるわ。」

と先輩に話をしていた。

他の先輩も

『なに~。シュンさん。なにする気~。』
とシュンを少し、からかっている感じだった。

シュンは、ものすごく真剣な顔つきで
私に

「リエ。上、いこう。」

と言ってきた。

私は
【みんな、私の為に集まってくれてるのに悪いな。】

と思っていたら
みんなは。

笑いながら

『いーよー。リエ!行きな~。』
『いーなー。リエ~。』

とか。
友達が、声をかけてくれた。

私は、友達に甘えて

シュンと一緒に二階へ行った。