シュンと私はよりを戻してから
二人の時間を大切にするようになった。
前より私をシュンに時間をついやした。
でも。
相変わらず、シュンは多忙な日々を過ごしていた。
それでも、わずかな時間でも
シュンは私をいろんな所へ連れて行ってくれた。
二人でバカらしい
楽しい遊びもいっぱいした。
でも。
シュンは、前よりも
会える時間が作れなくて
私は、耐えるしかなかった。
会えない日には、少しの時間でも
電話をくれたり。
柄にもなく、手紙を書いてくれたりと。
私は、そんなシュンが大好きだった。
シュンの全てが大好き。でまたらなかった。
シュンは
「いい子にしてろよ。」
と口癖の様にいつも私に言ってくる。
私は、シュンのそんな些細な
願いを素直に聞いた。
もう。
シュンを手放したくない。
そんな想いが強かったから
シュンの言う通りに
【いい子】
をしていた。