ここに在らず。



でもあの日。あの夢を見た日以来。

私の中でファンタジーよりも恋愛がメインになった。気づくと主人公と運命の相手、そんな二人のやりとりを読むのが好きになり、その度私はあの夢を思い出して、本当に存在するはずの彼に思いを馳せる…なんて、気持ちの悪い事をしている。

…うん。分かってはいる。気持ち悪い。自分がすごく気持ち悪い。

でも…これだけは忘れずに、大事に閉まって置きたい思い出だった。私が大事にしていれば、きっとまた会える。そう信じていたかった。これから先の未来、何も見えないままではあるけれど、一つ。これは私の一つの未来への希望になっていた。

だから今はあの人達の言うことを聞こうと思った。これ以上反抗して今度こそ完全に閉じ込められてしまったら。もしこれから一生外に出れなくなったのなら、彼に会える希望も無くなる。