一体どういう事なのだろうと思うと、私は徐々に埋れていく心を感じる。
大人になるまでって?それは大人になったらもう傍には居てくれないという事?でもずっと傍に居てくれるって言ってくれたばかりなのに、そんなのって…
…不安になる。
トウマさんを好きでいる限り、トウマさんの傍に居る限り私はきっと、それからは逃れられないだろうと思った。…けれど、だから良いんだ。だから言おうと思える。だから向き合おうと思えるんだ。
「…私、これからもこのままトウマさんとお仕事を続けていきたいんです」
トウマさんがこの先にどんな道を描いていたとしても、私はこう思っているのだと伝えようと思った。私が私の言葉でトウマさんの想いに触れたい。そしてトウマさんと二人で道を描いていきたい。ずっと不安を抱いて来た今だからこそ、私はそう思えるのだ。
「そのためにはもっと色んな洋服を知って、着こなし方を覚えて、もっとよく見える魅せ方を学びたい。そしてもっとトウマさんの傍でトウマさんの力になりたい。一緒に素敵な色を見つけていきたい」
それも全て、私が今まで抱えてきた不安を彼が取り除いてくれたから。だからきっと、またこの人なら取り除いてくれるのだと、私の想いを見捨てたりしないのだと、私は信じる事が出来る。
「私のなりたいと思う事は…まだまだ力不足だし知識も足りない私にはおこがましい事ですが、トウマさんの新しい色を見つけるお仕事につく事です。それが私の見たい未来です」



