「な?いい感じだろ?」


そう言って隣でナツキさんがニヤリと笑うのを見て、私はもう一度画面へと目を戻した。そして何十枚もある写真を見ていくと…どうやら、答えが見つかったように思えた。

きっと、その時その時を上手く撮ってくれたから、というのもあると思う。でも、それでもやっぱりそこに映っているのは全て私。私がそこに居るわけで。そしてそこに居る私はーーどれも、私の知らない側面を持っていた。


硬い表情で戸惑う私。

誤魔化すようにニコリと微笑んでいる私。

どうしようかと困っている私。

何か考え事をしている私。

そしてーー嬉しそうに、着ている服を眺める私。


それら全ての表情が、感情が、撮影された一枚一枚から伝わってきて、それが私を見間違えさせる原因になったのだと分かった。