「でも、黒と白と灰色の三色しか無いんですか?他の色もありそうなのに」
「それはその人の拘りらしいよ。その色が一番新しい色に近づきやすいんだと」
「?、と言いますと?」
「んー、何て言うか、今アンタが言った、色自体が明るく見えるとか、一見同じに見えて違うとか。それによって生まれる違いと、その地味な色が合わさって新たな色が出来ると…そういう事なんだけど…」
「?」
「分かんないよな?まぁ待ってくれ。良いものがあるからさ」
そしてナツキさんは、「これこれ」と言って鍵の閉まった本棚から分厚いファイルを取り出した。それをめくってみると、そこには洋服のデザインのようなものが書かれていた。
デザイン…あれ?もしかして…
「ナツキさん、これって…」
「まず始めの方な。これが大体二年前くらいかな?」



