そう言うとトウマさんは少し罰が悪そうに笑ってみせた。確かに、トウマさんからはいつもしない臭いが…確かこれは、煙草の臭いだ。以前にナツキさんが言っていた気がする。
「そうですか…では、夜ご飯はもう召し上がって来たという事ですね?」
「あぁ」
「じゃあもうお風呂に入られますか?お湯も溜まってますけど…」
「いや、今日はシャワーでいい…というか、何だ?」
「え?」
「何か言いたい事でもあるのか?なんだかそわそわしてるけど」
「え……えっと…あの……お風呂を上がられたらで、いいです」
なんて、まさかそんな事を言われるとは思ってもいなかった私が動揺をどうにか隠そうとしながらも答えると、トウマさんは首を傾げながらも、「そうか?じゃあ…」と、そのままお風呂場へと向かって行った。



