「大丈夫、問題無いから」
「問題無い…ですか」
「うん。まぁそんな事より…君は平気か?」
そう言うと、トウマさんは私の隣に腰を下ろした。…どうやら、やっぱり心配してわざわざ早く帰って来てくれたらしい。
「あ、えっと平気です、もう大丈夫です。ご心配おかけしました…」
なんて答えながら、私はつい誤魔化すように笑ってしまった。なんだか恥ずかしかった。こうして心配させてしまって、でもその内容が学校に行けませんでした、なんて…。昨日あれだけ堂々と宣言した癖に…ナツキさんにも多大なご迷惑をおかけした訳で、もうなんだかいたたまれない。あぁでも、こうして笑えるのも、恥ずかしいなんてそれくらいで済んでいるのもナツキさんのおかげか。
「あの、本当にナツキさんにご迷惑をおかけして申し訳無かったのですが…それでも解決しました、一応…おそらく」
「…そうか」



