そう、トウマさんを語るナツキさんの言葉。それが私には受け入れられなかった。何故なら、トウマさんが言う保護者というのはただの口実。それが違うという証拠のようなものを私は知っているからだ。
「…でも、保護者と思われたいと思っていなかった訳では、無いと思います。昔も今も、トウマさんの態度は変わらず優しいままですし、それは始めから保護者のような気持ちだったからと…現に私がトウマさんの事をお兄さんみたいだと言った時、トウマさんも嬉しそうでしたし」
そう言って私は、それを裏付ける昨日の出来事を思い出す。
そうだ、お兄さんになるのかなと言った私に、トウマさんは嬉しそうに笑ってくれた。それは家族という、保護者の立場に近いものだと思うのだけれど…それとは違うのだろうか。
すると、私の言葉を聞いたナツキさんは一瞬驚いたような顔をして、「兄さんって言ったのか?トウマさんに?したら喜んでた訳?」なんて念を押すように尋ねてきた。だからそれに私が頷くと、ナツキさんは「はぁ~本当にあの人は、つくづくそういう人だ」なんて溜息混じりに呟いた。



