ここに在らず。



結局、そう尋ねてしまった事で、どの返事が来てもなんだか複雑な思いをするはめになってしまったのだと私は気づいた。そしてあぁ、なんでこんな事を…と後悔していたその時、


「嘘をついた覚えは無い」


トウマさんから、答えが返ってきた。その返答に、私は私の予想以上に衝撃を受けている自分を感じる。


嘘を…ついた、覚えは無い…


心の中で今の言葉を復唱した。すると込み上げてくるのは私の醜い感情。


…なにそれ。嘘ついた事、あるくせに。