ここに在らず。



「それが、私の人生だった」


ーーたった、それだけの事。



空を見上げた。今日はとても良い天気で、雲一つない空とは正にこの事だと思った。そこはずっと遠くまで澄み切った水色が続いている。でもこの色って水色というのかな…薄い青色?薄い水色?

名前を当てはめてみてもなんだか違うような気がする。色々な知らない名前の青色が空気に溶けて混ざってあの色になるのかもしれない。一色では出来ない遠くまで澄んだあの色は、きっと空の色なのだろう。

色は、その存在を表す。色が存在を引き立たせる。全ての物に色がある。…だとしたら、私は…何色なのだろう。