ここに在らず。



確か私は、昼休みが終わりナツキさんと別れた後、いつも通りに授業を受けて帰宅して、ただただぼんやりとベッドの上で座っていた。

その時の私は何か考え事をしようとしていた気がする。それは絶対に昼休みのナツキさんの言葉の事で……でも何故か、何をどうすれば答えに辿り着けるのか、何をどうするつもりなのか、私にはさっぱり分からなくて、どんなに考えても分からないままで…

そんな事をしているうちに夜が来て、ベッドに潜って眠りについて、気づけばいつものようにここに来ていた。これはきっと、トウマさんに会いたいという意思からのものなのだと思うけれど…でもこれは…一体……


「……本当に、夢…?」


私は、確認しようと声に出してみる。すると音は口から出てすぐに消えてゆき、それは現実と何ら変わりのないものだった。…当たり前か。そんな事で夢と現実の区別が出来るはずも無い。