あの時。初めて会ったにも関わらず、彼は私に優しくしてくれた。急に尋ねてきたりして、涙を零したりして、訳が分からなかったと思う。それでも彼は私の事を見てくれていた。私の事を考えてくれていた。それは本当の…夢の中ではない、現実のトウマさん。
「それからはずっと、辛い時はそれを思い出して乗り越えて、でもそのうちにもう一度会いたい気持ちが抑えられなくなって…私は彼を探してあの公園へと足を運ぶようになりました。でもやっぱり彼には会えなくて、それからはとても辛かったです。でも、そんなある日の夜。気がついたら私はそこに居ました」
「そこに居た?」
「はい。あの初めて出会った公園に居たんです。そしてそこには彼の…ずっと会いたいと思っていたトウマさんの姿がありました。…でも後に分かったのですが、それは全部私の夢だったのです」
話しながら私は…単純に、懐かしいなと思った。



