向けられる視線に、力を感じる。
ナツキさんは動きを止めて、その強い視線で私をジッと見つめ続ける。
その視線の意味。それはきっと私の話に興味を持ったのだという意味だと思った。だから次の言葉を待つように私を見つめるのだと、そう思った。
「…初めて彼に出会ったのは、私が高校生になって少し経った頃でした。夜、家を出て辿り着いた公園で、私は彼を見つけました」
私の口はその視線に後押しされるように、言葉を紡ぎ始める。
「その時彼に、私は今孤独なのだと教えて頂きまして、そんな私に彼は頭を撫でて下さって、その瞳で見つめて、名前を聞いて…また会えると、言って下さいました。私の中でこの事は一番の宝物として心に残っています」



