「はい、そうです」
なんて素直に答えてみても、ナツキさんは「本当に?本当にか?」なんて疑いの眼差しと言葉をこちらに向けてくる。
…何故だろう。
一度しか会っていない事はそんなに信じられない事なのだろうか…いや、もしかして、私の反応があの時完全に乙女だったのかもしれない…一度会っただけの相手に対するそれとは完全に違っていたのかも…って、だとしたら一体あの時私はどんな顔をしていたの?
なんて考えれば考える程に、なんだかすごく恥ずかしい。
やけに熱かった事は覚えている。それと真っ赤だと言われた事も。…でも、それは仕方がない。だってトウマさんだと気づいてしまったら、いつもの優しいあの瞳と声で再現されてしまったら…って、そうか。いつものって事は、私は夢のトウマさんのそれで赤くなったのか。てことはあの時トウマさんの事が好きだと言ったけれど、あれも夢のトウマさんの事だったんだ。



