「……」 思わず言葉を失う私。そんな私は彼の灰色の瞳に捕らわれて、逃れる事なんて出来ない。 「不謹慎かもしれないが、俺が居なくなる事を君が怯えてくれる事が嬉しい。君が俺に頼ってくれる事が嬉しい。君の力になれる事が嬉しい。だから…君が謝る事なんて、何一つ無い」 そう、真面目な顔をして彼は言った。 そんな告げられる言葉の数々に、私の心臓はどんどんその存在感を示し始める。なんでだろう。なんでいつも彼は私にこんなにも欲しい言葉ばかりくれるのだろう。