ここに在らず。



夢だからこそ成立する世界。私の想いでどうにでも変わる世界。だけど、だからこそこんな想いに気づいた私の世界は、一体どう変化していくのだろう。それが怖くて私は言葉を口に出来ない。


「……何かに、怯えているのか?」

「!」


俯く私を覗き込むようにしてトウマさんは尋ねてくる。そして彼は私の握りしめている手に自らの片手をそっと重ねた。


「俺じゃ…君の力になれないか?」


そう言って彼はもう片方の手で私の頭を優しく撫でる。

温かい…と、私は思った。


「…トウマさん…私、怖くて…」