私がトウマさんに出会った夜。 あれは高校生になって少し経った頃だった。 あの日が在ったから今の私が在る。 でも逆に言えば、あの日が無かったら今の私は無かった訳で…そうだったとしたら、今頃一体どうなっていたのだろう。そんな怖い事考えたくもない。 …つまり、それくらいトウマさんとの出会いは大きな出来事だったという事。 そしてそれが、私の夢と現実の境目を曖昧にしたという事。