おばあさんは、びっくりしている愛美さんに、なぜ私がいるのかを説明していた。
「なんだー、あんまりにも可愛い子が来たもんだからびっくりしちゃった!」
愛美さんはそういうと、「ここにおいで?」とベッドの隣の椅子に座るように言ってくれた。
その後は時間を忘れて、三人で話していた
なんでも、愛美さんが入院しているのは少し重い病気らしい。
なので、軽い病気の骨折や、栄養失調などの人とは
別棟の少し離れた場所に愛美さんの病棟はあった。
この愛美さんのいる病棟は、愛美さんと同じ病気の人が沢山いるらしい。
確かに、この病室に来るまで、たくさんの個室があって、どれも使用中だった。
愛実さんのいる棟には、お年寄りから若い人まで、たくさんの人がいるらしく、それなりに楽しんでいるんだとか。
楽しんでいる証拠に、愛美さんの部屋の病室には、本がたくさんあった。
きっと、読書が好きなんだろう。
その中には、うちの学校のクラスの男の子の間で人気の冒険漫画もあった
愛美さんの部屋、いろんな漫画があるなぁ(笑)
ふと、病室にある時計を見ると夕方の4時を指していた。
病院に来てから、約3時間は経っている
「あ、そろそろ帰らなくちゃ。
長居しちゃってすみません!」
愛美さんも、時計を見て
「ほんとだ!
帰らなきゃだよね、送れなくてごめんね?
良かったら、また話したいし…
また来てくれるかなぁ?」
愛美さんは、帰る支度をしている私にそういった。
「もちろんです!
またきますね!」
そういって、愛美さんとおばあさんに礼をして病室を出た。