小さなキセキ





それからどうやって家まで帰ったのか覚えてない。


それほど、ボーっとしてて

それほど、あの男の子のことが頭から離れなくて…。



お風呂に入りながら、また、男の子のことを思い出す。


入院中の患者さんが着てる服装だったし、やっぱり入院してるのかな?


あの病棟は、重賞患者さんが入院している病棟。


もしかしたら、あの男の子も病気なのかも。



「明日…真依に、相談してみようかな…?」



この気持ちは恋なのか。



「ドキッとしたけど、それだけだもん。

恋はわかんないもんね、うん。」



『じゃーな』


撫でられた事を思い出すと、また顔が赤くなる。


「のぼせる前に、お風呂でなきゃ!」





それからベッドに入り、すぐに、眠ってしまった。