あたし、猫かぶってます。


 ※※おまけ※※


 今日は知奈、奏多、早瀬、麻紘と久しぶりのご飯。5人で揃うのは半年ぶり…くらいかな?

 知奈と麻紘は結婚して、早瀬はスピード出世して部長になった。因みに早瀬はまだ恋人が居ないらしい。


 「みんな、久しぶり!!」

 そう言って手を振れば、それぞれ振り返してくれる。


 「久しぶりじゃん、結衣と奏多。」

 麻紘はネクタイを緩めて、コキコキと首を鳴らす。


 「悪い…残業あって、遅れた。」


 「…奏多、キャラ違くね?」

 残業からすぐ来たせいか、『リーダー』な奏多は、クールな口振りでそう言った。


 「ここは会社じゃないですよ、リーダー。」

 そう言えば、ハッとしたような表情になって、戸惑う奏多。


 「リーダー?」


 「奏多、部署のリーダーになったんだよ。」


 「偉くなったな、リーダー。」

 早瀬がからかうように笑う。


 「リーダー、とりあえず肉食え、肉!!」

 麻紘も、からかうようにそう言う。


 「リーダー、早く結衣にプロポーズしなよ。」

 知奈はニコニコ笑いながら焦らせるようにそう言う。


 「リーダー、野山うざいんだけど。」

 そして今日もボディタッチが激しかった野山を思い出してあたしがそう言うとーー



 「お前ら、リーダーって呼ぶなぁあああ!!」

 真っ赤な顔の奏多が、ギロッとあたし達を睨んだ。


 何年経っても、大人になっても。あたし達の関係はずっとずっと、変わらないんだ。




 おまけ おわり