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愛しい我が娘、アリスへ
あなたがコレを読んでいる頃には
私はもうこの世にはいないでしょう
だけどアリス、人間を恨(ウラ)まないで
私は屋敷に帰った後、もう一度代表のもとへ向かったの
そこで私は自分が実験体にされ最終的に始末されることを知ったわ
だけどねアリス、私は迷うことなく向かったのよ
理由はただ1つ
差し出した手を戻すわけにはいかなかったから
こちらが戻してしまったら
もう、吸血鬼と人間が分かり合える日が来ない
そう思ったからなの
母さんてば他に方法が思いつかなかったの
あなには寂しい想いばかりさせるわね
ごめんなさい、アリス
でも……
いつか必ず人間と微笑み合える日が来る
そんな日が来た時、私は足かせになりたくなかったの
アリス、人間は私とは違いとてもはかないものだわ
だからこそ愛おしい
あなただけにはこの気持ちを分かって欲しかった
わがままな母さんを許してね
願わくば
アリスにも分かる日が来ることを
可愛い可愛い私の娘、アリス
空の上からあなたを見守っているわ
母より
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