涙雨[ナミダアメ]

秀を変えてしまったのは私。



「愛してる雫。」

私も愛してる。


秀が私に全部教えてくれたから。


好きと言う気持ちも
キスも
体を重ねることも
全部全部秀がはじめてだった。


秀が愛をくれるたび
私も秀に愛をあげるの。


少し、嫉妬ぶかいだけ。


寂しがりやな彼だから、
ひとりになるのがこわいから、


ひとりにするなと


私に体で伝えるんだ。


あの時に、私が秀を不安にさせてしまったから。


彼は変わった。



私も秀も、
少しずつ歯車が狂いはじめてしまったんだ。