「K大ってすげえな。
いい女ばっかりだ。」


「守が珍しい!!
お前もやっぱり男か。」


「当たり前だ。
つかお前のがおかしいから。」


俺と守はK大学の中をさ迷っていた。


「雫ちゃんどこかなー。」


「こりゃ惚れたな…」


「ん?なんかいった?」


守の言葉は全然耳に入ってなくて、
雫ちゃんを探すことしか頭になかった。


「キミたち城高だよね?」
「本当だー!城高ってやっぱイケメン揃いなんだねー。何してんの?」


綺麗な格好した女がふたり話しかけてきた。


スタイルも顔も上級。


いつもならヤりたいとか思うのに何も思わない。

ちなみに、城高は俺らの高校の名前。

正式には丘城高校。

「お姉さんたちさ、
京野雫ちゃん知らない?」


「京野雫?3年かな。
それよりさ、お姉さんたち暇なんだよねー。」


「俺はあんた等なんか興味なーい。悪いね。」


「はあ?なにそれ。」


「俺は雫ちゃんに会いに来たの。ヤりたいなら守に相手してもらいなよ。」


「俺はこんなキャバ嬢みたいなのは勘弁だ。」


「ちょっとあんたら何なの!?」


せっかくK大に来たのに、面倒なことになった。


すると…


「あんた等雫の知り合い!?」


おっきなサングラスをつけ、茶髪のロングヘアーの
女がサングラスを少しずらして仁王立ちしていた。


この人絶対ヤンキーだ。


ババアとおんなじ匂いがする。


「雫ちゃんの生徒だよ。
アンタこそ誰?」


「アタシは雫の連れだよ。ちょっとアンタら来なよ。」


そう言って俺と守の腕をガシッと掴んだ。



「アンタさ、絶対ヤンキーでしょ。力強すぎー」


「ガダガタるせえな…
ヤンキーじゃなくて元だっつの。」


元…にしては現役感アリアリだっての