「ふうっ終わったー。
案外楽勝だったな。」


「じゃ、休憩にしよっか。」


「ん。これご褒美。」


守がリビングのローテブルに置いたのは
俺の大好きなアイスが沢山。


「マモちゃん最高~」


「うえ…お前にマモちゃんとか呼ばれると吐き気がする。」


「マモちゃんさんきゅ。」


「麗夜くんたちは仲良しさんだね。」


雫ちゃんもアイスを美味しそうにほうばった。


「仲良しなんかじゃねーし!!守が俺大好き人間なんだよ。」


「ふざけんな…
お前の面倒見れんの俺しかいないからだろうが。」


よく言うッッ


「んなことよりさ、
質問ターイム!!」


「私に?」


「質問1、雫ちゃんって家庭教師以外何してるの?」


「大学生だよ。」


大学生…

「どこの大学!?
俺もそこに行くー!!」


「お前本当単純!」


「はい、質問2ー!
雫ちゃんさ、何か悩んでる?」


「え?」


「今日の雫ちゃん、元気ないよ。」


「そんなことないよ。
大丈夫大丈夫ー!」


そう言ってる雫ちゃんの目は、より寂しそうに見えた。


「あのさ、俺雫ちゃんの生徒だけど雫ちゃんの悩みだったらいつでも聞くから。なんかあったでしょ?
まさか彼氏とか!?」


そう言うと、若干目が泳いだ。


てか…


よく見れば、雫ちゃんの
左手にリングがついてる。

彼氏いるんだ…