ピクリと体を強張らせたけど、それは一瞬で…



雫ちゃんは、ゆっくり
力を抜いた。



まだ残る傷ひとつひとつにキスをした。



「雫ちゃん…」



こんなに優しくなんて
したことない。



けど、優しく優しく
包み込んだ。




もう大丈夫だよ。




沢山泣いていいよ。




こうして俺が消してあげるから。