腹黒王子に囚われて

　
「じゃあ、勝手にするよ？」

「……いいよ」


じっと目を見つめてくる瑛太に、思わず目をそむけてしまって……
だけどその瞬間、瑛太はあたしの顎を捉えると、少しだけ戸惑うあたしの唇にキスをした。



「………っ…」



だけど重ねられるだけのキスと思っていたら
急にねじ込まれてきた舌。


驚いて顔を放そうと思ったけど
瑛太があたしの頭をしっかりと押さえていて、逃げることが出来ない。


一瞬離される唇も、またすぐに重ねられて
逃げ惑う舌に何度も絡められた。