「………は?」


それは思ってもないことで
あんなにずっと恋人のふりとしてしか傍にいなかったのに、どうしていきなりそんなことを思ったのか……。



「……好きになったら、終わりって言わなかったっけ?」

「好きになってねぇよ。
 自惚れんな」



と、腹の立つ返しさえされる。



「いいじゃん。飯くらい。

 今日の会計は俺がするし、飯代も浮くよ?」

「……」

「あ、おいっ!」



それを言われたら黙ってられない。

あたしは、おそらく今日は使わないであろう食材も、次々とカゴの中へと入れて行った。



「だって今日の会計はしてくれるんでしょ?」

「……ちっ…」



瑛太は軽く舌打ちをしてたけど、
結局3日分くらいの食材の会計を、全部してくれることになった。