「ねえ」
「んー?あ、やっぱハンバーグもいいな」
「やっぱおかしくない?」
「何が?……でも最初は、和食で腕試ししてもらいてぇよなー……」
「ちょっと!!」
「あ?」


スーパーの中、あたしの目の前で買い物カゴを持つ瑛太。


強引に、こんなところまでついてこられたけど、やっぱりあたしは納得いっていなくて……。



「なんであたしが、アンタにご飯作らないといけないの!?」



なぜか、これから夕ご飯を一緒に食べるらしい。



「だって腹減ったからさー。
 お前も空かねぇ?」

「そう言う問題じゃない」



お腹は確かに、若干空いている。

今日は6時間目まであったし、何気にあたしも瑛太も図書委員で、
委員会で遅くなったし……。


だからって……




「あたしがアンタに作ってやる意味が分からない」




なんでいきなり、こいつが家に来ることになったんだろう……。