「わ、分かったようなこと、言ってんじゃないわよ!!」 そう言って、再び振り上げられた手。 気づけば、あたしの両腕は、別の女子たちに掴まれていて この腕をまた体で受けなくてはいけない。 そう思った瞬間だった。 「そのへんまでにしてくれない?」 空気の流れを変えるかのような 澄んだ声が彼女を引き留めた。