もう…
疲れたのかもしれない。

所詮、自分は体だけの人間で……
それだけでも誰かに求められるだけマシなのかもって……。



拓先輩は
あたしの全てを知っている。


この先きっとあたしは
誰も好きになんかなれない。


それならもういっそのこと……
誰もが羨むこの人の人形に……


ニヤリと微笑む表情。

だけどもう……


どうでもいい。







「…っ!!」


「どこに行くつもり?」