腹黒王子に囚われて

 
「葵……
 可愛い……」

「……」



瑛太は愛おしそうにあたしの名を呼ぶのに
愛撫が増えれば増えるほど、

押し込んだはずの過去が、どんどんと増幅していく。




《葵の体、すげぇ綺麗……》



「……ゃ……」



《いいじゃん。
 誰も見てねぇから》



「……ゃめ……」

「………葵?」




《お前も俺とシたかったんだろ?》







「やだぁ!!!」