ドキドキを隠すようにそう言い、逃げようとすると、相田くんがズイッと顔を近づけてきた。
ち、近い……!!
あたしが少しでも顔を動かしたら唇が触れそうなほど、あたしたちの顔は近い場所にある。
い、一体相田くんってば、どうしちゃったの……!?
あたしの中での相田くんのイメージは、こんな大胆なことしなくて、もっと硬派というか……。
本当に、これが相田くんなの……?
「あの、相田く……日誌を……」
「今、それ、大事なこと?つか、まだそんな余計なこと考えられるんだ」
じゃあ……、と相田くんは薄く口を開いて。
「……っ!!」
あたしの顔を覗き込むようにして、唇を重ねてきた。
う、そ……っ。


