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『毎年ありがとうね…』


私は、ハルくんの命日にそこを訪れる。



「いえ…感謝してるんで。ハルくんには。」


ハルくんのお母さんは、静かに微笑んだ



「それと…これ。」

お葬式の時。

お母さんが私に渡してくれた。

あの、小さな紙切れ。



『まだ、持っててくれたのね。』


ありがとう。と、そう呟いて。
お母さんは、涙を流していた。




そうして、私の一日は、静かに過ぎて行った。