ああ、それが恋なのか

「花町!」

ランニングロードを外れた体育館裏まで来てやっと肩に手が届いた

…と思ったら

「触らないでっ!」

いつもの花町なら上げないような金切り声が上がった

はっとしたように、言葉が続く

「ごめんなさい…今山田にきつくしか当たれない」