「葵、ありがと」


私がそう言えば、




「あーマジ嬉しい」



葵はしみじみと言った。










私が池田君に思っていた想いは『憧れ』だった。


マンガの人が現実に来たような綺麗なシュートをする人だったから……


『あんな風にシュート出来たらな』って憧れていたんだ。


恋と憧れを勘違いしたのは、

ずっと前から葵に恋をしていたのに気づかなかったからかもしれない。





私の幼馴染は、

私の為にバスケ部に入って、

優しくて、

私の事をよく理解してて、

ちょっとSっぽくて意地悪な事言う時もあるけど、

でも隣に居るのが当たり前なくらい、

とってもとっても大切な人なのです。







END