女子も葵もびっくりして目を丸くしている。 「好き!ずっと傍にいて気づけなかったけど、 葵が当たり前の様に好き!」 私の言葉に先に反応をしたのは女子だった。 「ちょっと!」 さっきまでのしおらしさは何処へやら?強い口調の女子。 葵は私の顔を覗いてグッと口元を上げると、 私の手首を引っ張った。 「まあ、そういう事で……」 葵はそんな事を女子に言うが、私には何が『そういう事』なのかわからない。 女子は私と葵君の顔を見ると振り返りもせず走って行った。