「あのね…男の子紹介してくれないかなぁ???」
「へ???」
「誰かと付き合わないと家に帰れないんだぁ。」
え……
「それっておかしくない!?」
「何だけど。お父様がね…」
「お父様!?」
「えっ!?知らなかった??あたし東藤グループ社長令嬢です。」
「あの!?東藤グループ!?」
流石翔太の親戚…。
「そうです。」
「ってか結花璃のお父さんおかしくない???」
「でも…逆らったら…。」
「親にそういう気持ちは駄目だって。ちゃんとぶつからなくちゃ!!」
「そうなんですか???」
「今からぶつかりに行こう!!!」
「今からですか!?もう夜の9時やで!?」
「時間なんか関係ない。行こっ。」
あたしは結花璃の手を引っ張って出ていった。
「翔太!!今から結花璃の家に行ってくるから。」
「はぁ!?今から!?」
「うん。じゃあ留守番よろしく。」
【ガチャ。】

