「なんで今さら言うの!!??好きだったなんて…あたしは頑張って忘れようとしてるのに…」

あたしはお爺ちゃんに貰った部屋で1人わめいてた。
【チャラー♪♪♪】

「ひゃつ!!!」

携帯のディスプレイを見ると蓮からだった。

[《From蓮さん》    今日は本間にありがとうねこれから彼女として宜しくね]

彼女か………

もう翔太なんか忘れて蓮と過ごしていこう。

何があっても――――――
[《Dear蓮》こちらこそ宜しくね]

メールを送ってからは寝てしまって記憶にない。

夢を見た。

女の子が泣いてる夢だった。

『どぉしたの???』

『捕られちゃったの。』
            『なにを??』

『すごく大切な物。大好きな物。捕られちゃった。友達に…』            
『……』

『お姉ちゃん。大切なものは守らなきゃ。』

そう言って女の子はいなくなった。

『……大切な物???』

「……ね…茜…」

何処からかあたしを呼ぶ声が聞こえる。