「やっぱりそう言うと思ったの。だから…」
「だから?」
「一応、榛ちゃんのお母さんにお願いしとくけれど、家守っといてね。ここは一応あたしたちの家なんだから。」
「って、お母さんの家じゃないじゃん。ここは御母さんたちの家でしょ?」
「あら楓華言ってなかったの?」
御母さんが言った。
「ぁあ言ったと思ってたわ。あのね、出張が終わったらここに住むのよ。」
「はぃ?」
ここは来年翔太が帰ってきたらここを貰ってすむと思ってた。
「だから、翔太君たちには悪いけアメリカに行ってもらうの。」
「は??」
「翔太君が帰ってきたらあたしたちは引退って事になるかしら。
で、お兄ちゃんが日本の方で働いて翔太はアメリカで働くのよ。」
「ってことは母さん俺は帰ってきてすぐにアメリカ?」
「そうよ、もちろん茜ちゃんもね。」
「あ…あたしもですか!?」
「ええ、茜ちゃんは一応社長の妻だからね。」
そんな…あたし学校行けなくなるじゃん…
「茜は行かないよ。」
翔太が言った。

