FIRST ♥ LOVE  ♡初恋♡

――――榛の家―――――――――――――――――
「で、茜どうしたの??」
「翔太と別れた。」

バチッ。

榛の右手が離れ、あたしの左頬を叩いた。

「痛っ。」

「だってあんたずっと好きだったんじゃないの??やっと実ったんじゃないの??」

「そうなんだけど。…弥瑠ちゃんにね…」

――――――――――――
「そうだったんだ。苦しかったね。それにしても弥瑠って女は許せないね。」

「うん…でもあたしのせいで翔太の会社が倒産して欲しくないもん。」

「そうだね。茜は偉いよ。でもいきなり出てきて泊まるところはあるの??」

「それが…」

「泊まりなよ。明日一緒に学校に行こ??」

「うん…ありがと…。」

「じゃあ明日も早いし寝る??」

「そ…だね。」

――――次の日の朝――――――――学校―――――
『桐島が彼氏と別れたらしいよ!!!』

『まじで!!!じゃあ今翔太君ってフリー!?』

『やね!!じゃあ翔太君狙おうかなぁ!?』

『ってか桐島には勿体ないよ。これが現実だよね』

聞こえてますけど!?

と、皆に聞こえない程度に言った。

そして席について、肩を落とした。

「あの…桐島さん…」