【ガラッ】

3人は帰っていった。

「ねぇ。翔太。手術本当にするの??」

あたしは莱華さんのお父さんことを思い出してしまった。

もし、神経に傷がついて障害が残ったら??

どうしよう。

「俺は決めたんだ。」

「……」

「茜??」

「ッ…ヒッ…ク」

「泣いてるの??」

あたしはいつの間にか泣いていた。

「ううん…泣いてないよ。」

翔太に心配をかけたくなくて嘘をついた。

「そっか…」

「……」

「じゃあ…明日早く起きなきゃいけないからもう寝るな…」

「うん…」

そう言って翔太は眠ってしまった。

「あたしも寝よ…」

その日は珍しくスッと眠れた。