「茜…お願いだ…目を開けてくれ。」 俺は真夜中の病室で茜の手を握っていた。 「茜……茜……。」 茜は酸素マスクの【シューシュー】としか音がしない。 「お願いだ。死ぬな…。」 「おね…がい……だ…」 俺はそのまま寝てしまった。