―――――翔太―――――――――――――――――
【キキーィィィイ】

【ドゴン】

「ん??」

なんか音がした。

なんだろう。

「きゃああああ!!茜ぇぇぇえ!!!」

今『茜』って言わなかった??

俺は急いで外に行った。

【バタン】

そこには、血のついたアスファルトと倒れている茜と泣き叫ぶ南坂だった。

「おいっ!!どうしたんだ!!」

「あか…ねが…くる…まに…は…ねられ…た」

「救急車は???」

「ま…だ」

「はやくかけろよ!!」

そう言って俺は急いで電話をかけた。

「かけた。あと5、6分で着く。」

茜はぐったりしている。

「車は何処に行った???」
「そのまま…」

「じゃあ警察だな。」

そう言っていると、救急車が来た。

「どなたか着いてきてください。」

「翔太君行ってきな。」

「でも…」

「いいから!!行ってきな!!今付いていれるのは翔太君だから」

「おう!!分かった。」

「じゃああとで!!」

【ガタッ!!】

俺は茜の手を握った。

「お願いだ。助けてくれ!!」

そのまま茜は病院着くなりすぐに手術室に入っていった。