――――――茜―――――――――――――――――
今あたしは、潮花のおばさんとおじさんの前に座っている。

「なんで離婚なんかしようするの??」

潮花が言った。      
「もう疲れたの…。」

潮花のおばさんが言った。            「なんでなの??昨日だって笑いあっていたじゃない!?」

「実はね…お父さんには大切な人が居てね。」   
「う…そ…」

「でもね…前からも言い合ってたんだ。」

「嘘…でしょ…」

「本当よ。」

「い…や…嫌だぁ!!」

「そんなこと言われたって…しょうがないのよ。」

「嫌だぁ!!」

そう言って潮花はリビングを出ていった。

「どうしても無理なんですか??」

榛が聞いた。

「えぇ。」

「本当にですか??」

「えぇ。」

「お願いします。考え直してください!!」

「あたしからもお願いします!!」

「茜ちゃん、榛ちゃん…」
「「お願いします!!」」
「………」

「お2人がいないと潮花はおかしくなってしまう!!お願いします!!」

あたしと榛は床に座り込み、土下座をした。

「頭を上げて茜ちゃん、榛ちゃん。」

「嫌です!!考え直すまで上げません!!」

「じゃあもう一度考え直してみるよ。」

今まで黙り込んでいたおじさんが口を開いた。

「はい!!お願いします!!」
そのとき…