一年前、真衣に背中を推され伝えようとした。

でも、いくら待ってもその人の姿が現れることはなかった

その時、真衣も一緒に待っててくれたんだ。

次の日、みんなにその噂はひろまりその人は私を避けるようになった

多分、こんなの迷惑だったんだ

だけど嫌いになれないよ…。

「実奈?聞いてるの!?」

「あ、ごめん。なんだっけ?」

真衣の言葉で我に帰る私に真衣は少しあきれたように「帰り行きなよ?」とだけ言うと日誌をもち自分の席へ戻っていってしまった。