私は驚いて動けなかった。

ダンっダンっダンっ

素早くディフェンスを交わすその人、そう。その人は末田陸玖先輩だった。

制服の時のラフ感とはまたちがく、バッシュにユニフォームを着て、試合形式で練習していた。
右にゆっくりと動き左にいきなり走っていく。ディフェンスの人はその動きについていけずに遅れをとる。
末田先輩は不敵な笑みを浮かべ3ポイントシュート。
かっこよすぎる。何だその動きは。
見とれていると、
「ほらー伊岡ー!ランニングー」
「あっはい!」
あ〜注意された。

あれ?いまちょっと見られた感じがした。
私の心臓はまた跳ね上がる。
「どうした?なお。走ろー?」
「あっうん。ごめんね(^^)」

私はなにをやってるんだ、、