「班長サン、ボーっとするの趣味ですか?」 「…上司に向かって言うことですか?」 僕――空木 稜-ウツギ リョウ-を見つけた僕の部下は、“日本語”で唐突に失礼な発言をした。 「あー、すみませんね。でも、最近多いじゃないですか。ボーっとしてること。」 「そうですか?…では、以後気を付けますよ。」 「ッていうか、敬語とか止めません?俺、部下ですよ?」 「君は僕より年上でしょう。年上に敬語を使うくらいの常識はあるつもりですよ、准也君。」