僕は、ただ見ていた。 対架空兵器という名の殺人兵器を。 大きな窓。 いや、窓というには大きすぎるかもしれない。 縦7メートル横30メートルの巨大さ。 形は半円で、僕の居る方に飛び出ている。 一枚の分厚いガラスで仕切られたその向こうに並ぶ兵器は、いつみても異様な雰囲気を放っている。