俺が美月を連れて来た場所は屋上。少しでも自分の頭を冷やすことが出来るかなと思って。
そんな俺とは裏腹に今日はとてもいい天気で暖かい日だまりと爽やかな風が俺らを包んだ。
俺は美月を降ろし、強く抱きしめた。
「――…陽先輩…??」
美月が俺の名前を呼んだ。そんな美月は俺の背中に手をまわし、優しく背中をさすってくれていた。
「――…陽。…陽って呼んで…――」
俺はどうしても美月に名前で呼んでもらいたくて抱きしめたまま美月に囁いた。
美月は驚いたのか一瞬だけ体が小さく跳ねたけど素直に「陽」と呼んでくれて俺が落ち着くまで背中をさすっていてくれた。
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